Webiner 「しない経営」ワークマン土屋氏

Smart HR社のウェビナーに興味深い人が出ていたので、参考にと視聴しました。

株式会社ワークマンの土屋氏です。

彼が来てから業績がすごい、イノベーションがすごい、と方方で評判だったので、「しない経営」という本も上梓されていたことだし、本を買う前に聴いてみようと思っておりました。


40分程度のオープニング・セッションでしたが、やはり内容が濃かったです。

エッセンス的なところだけ抜き出すと


テーマは「社員中心の組織づくり」

*VUCA時代は経営者は50%は間違う、という前提のもとでマイクロマネジメントは禁止。その代わり、意思決定は「現場」主導でと徹底していること。

*ストレスをかけない 時間の制約をなくす

現場で予見してやりながら、その代わりデータ(DX)をもとにまた予見して現場での意思決定を決める基準としていること。

DXに関しては、デジタルDよりもトランスフォーメーションXの方を大事に捉えていて

ITに関しても現場で必要ならば導入し、途中で変更しても良いと決めている。時間の制約をなくしているので短期的にはみておらず長期的に変更したほうがよいのであれば、そちらに従う。


とても興味深かったのは、時間の制約を設けないことで、マイルストーン決めて上が会議でまだか?いつまでだ?とやっているときに成功したことはなにひとつなく、時間の制約をかけていない方がむしろ制約をかけた期限よりも早く上がってくるという経験則をお持ちのこと。

VUCAの時代だから、上が決めても50%は間違う、という前提のもと、現場で考えることを後押しする会社なんだというのがとても興味深かったです。

あと組み合わせもラッキー要素で

ニッチなマーケットで、一人勝ちで深堀りし続けていたワークマンは、マーケットを深堀りしすぎていてすでに取り尽くしてしまって社員にも経営にも閉塞感がある。

そんな中、土屋氏の経歴は横に広げるチャラさがあって、その融合がちょうどタイミングよく社員のチャレンジ精神に火をつけていて、裏付けとしてデータ主義で絶対に勝てる領域を探した上で、現場にディスプレイや商品の選択、商品開発などを任せている様子が面白かったです。

特に頭に残ったのは、土屋氏が着ていたジャケット、じつはワークマン製でジャケットに見えるけど裏返すと作業着になるというタイプのリバーシブル商品で、150万着出来上がったあとに「報告」として経営陣に「こんなの作りました」と言われる。

経営陣としては「こんなの売れるわけないじゃん、なのに150万着も作っちゃったの??」となる。でも実際は店頭に出して3日間で完売。土日まで持たない人気商品になったという。

「もし、作る前に会議などで提案が出ていたらきっと作らせなかっただろう。でもVUCAの時代だから経営者は50%間違う。ニーズは現場の方がよく知ってるから商品を開発している。そして実際にヒット商品となった。」


これってすごい。

こんなVUCA仕様の経営者がたくさんいたら組織は変わるだろうな。

いい話が聞けたので使っているメモアプリに珍しくレポートまとめることができました。


視聴してみよう、と申し込んでいた自分のチョイス、ナイス!(自画自賛)





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組織デザイン・チームビルディング専門・強み特化型・カタリスト型 企業コーチ  ヤツグヒカル

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