slowplus.Japanesestyle.利休忌・お茶会のきもの

利休忌は、千利休の忌日(陰暦2月28日)を偲んで行うお茶会で、通常であれば、控えめな地色の紋付きの色無地で、やや厳粛な雰囲気にするようになっているようです。 

帯や小物なども控えめな色柄のものを合わせたり、色数を少なくしたり、赤系の色味をさけたり、キンキラや吉祥模様にしないようにする、というのが暗黙のルールなのではないかしら、と思っていたので、お茶会に参加する前に先生にきものの相談をしてみました。

 
自分としては、持っている中でも一番落ち着いて見えるきものと帯のコーディネートをいくつか写真を撮って、社中の先生に見せてみると、「あら、年齢の割に地味ね〜、今回はみなさんの前でお点前するんだから、少し明るい色でもいいわよ」とアドバイスいただいたので、急遽、持っている中では一番明度が高いきものを着ていくことにしました。


自分がもっている着物の中で色無地や江戸小紋、付下げ、訪問着に準ずるもので、透明感があって明度が高いのは、黄色、銀杏色、ピンク、明るいベージュ、錆青磁色の5種類。    

黄色と銀杏色は好きだけど吉兆模様(宝尽くしとか地紋がそうだったり)するので、今回はナシ、明るいベージュは多くの人とかぶりそうだったので、お点前するので今回は排除、ピンクか錆青磁かどちらか?となると、できたら利休忌なので寒色系がいいかな? ということで、錆青磁に決定。

帯は、持っているものの中で、利休忌にあったシックなのは黒地に銀の模様の袋帯かなー、と最後まで悩んだのですが、最終的にはやはり私自身は全身馴染ませて、渋い(楽茶碗や、鶴の棗など)茶器がより際立つようにしようと作戦変更。 祖母から譲り受けた優しい印象のグレーと薄いピンクで構成された銀箔の袋帯に、なじませる香色の帯揚げと着物と同系色の帯締めでキリリとしました。

 

結果としては、茶席に入ってくれたご年配の男性先輩方から「最初見た時、若いのにしっかりしたお点前だなーと思ったら◯◯さん(←私の名前)だったからびっくりしたよ、いや〜、着物きてお点前する女性はいいね。見違えたよ(ひどい!(笑))」とのご意見などいただきましたので、悪くはなかったかな?と。    


事前に着物の相談をしていた先生からも、「写真で見せてもらったのよりもそのくらいのがいいね。春らしくて、お点前も映えるよ」と言っていただき、ほっと一安心。    

こうやって場数を踏むことで、選択が洗練されていくといいな。  


ヒカル


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