ワインの研究_ラングドック・ルシオンとペイドック
二次試験の対策として、まずはフランスの単一品種のブドウから作られたワインの特徴をつかもうと取り組んでいます。
フランスワインは他地域のワインに比べて、低価格のものは品質の割に高価という問題があります(←購入するワタクシの立場からすると、、、という問題ですが♪)
似た傾向は日本のワインにもあって、甲州とかマスカット・ベーリーAあたりはもし新世界で作ることができるのであれば、きっと価格ももっと安くできるのではないか?
という人件費とか物価の問題で、練習用にガンガン試してみたいけど、金額が恐ろしいことになるので、なかなか試しにくい(試しますけど)ということがあります。
しかし、フランスで単一品種で色々探すと必ず出てくるのが「PAY D'OC」です。
これはペイドックと読みますが、ラングドック・ルシオン地方全体をカバーするヴァン・ド・ペイで、IGP(地酒レベル)というランクのカテゴリー。
AOPとかACというアペラシオンは名乗れないけど、テーブルワインレベルよりもちゃんとしている、という位置づけのもので、この地区では2009年ヴィンテージからIGPレベルのワインを「PAY D'OC」と表記するようになり、
地方の伝統品種以外の葡萄を使ってワインを造ると、このカテゴリーのワインとなるそうで、
生産量の70パーセントが、単一品種のワインということで、単一品種でフランスのワインを探している人にはぴったりの地域のように感じられます。
実際、もともとブドウができやすく、ワインも作りやすい地域で大量にワインを生産している場所なことと、AOPではなくIGPということもあり、他のフランスの地区よりも圧倒的に低価格のワインが多くて、例えば1,500円〜2,000円あればそこそこ美味しそうなものや評判のいいもの、もしかしたらなにかの賞をとったものまで選べるようなイメージです。
そんなに求めやすいワインなのですが、私が心配しているのは、二次試験に出るフランスのワインと同様の特徴が低価格のペイドックのワインでもつかむことができるのだろうか?
という1点です。
低価格のワインはなんだか単純に濃くなっていたり、特徴が誇張されたようなゴールイメージで作っているのかわかりませんが、(フランス以外の新世界の)安くて評判のよいワインを選んでしまった時の、今までの経験からいくとむしろ特徴がわかりにくくて頭が混乱するというような難しい側面があった気がするからです。
だから、フランスのペイドックってどうなんだろう?
という研究の一環として、まずは1,000円台で買える、シラー(写真上)とカベルネ・ソービニョン(写真下)を試しに購入してみました。
このCS(カベルネ・ソーヴィニョン)に至ってはボルドーで有名な、バロン・フィリップ・ロートシルトがラングドック・ルシオンで作っている品種ということで、どんなもんだか興味があります。
(このシリーズのロゼは、私はとても苦手でしたが…)
シラーといえば、パン!とくる黒胡椒の香り。
カベルネ・ソービニョンといえばタンニンのキシキシとした強さ。
結論は、シラーの方は抜栓してからしばらくたたないと特徴つかみにくく、CSの方はとても特徴が出てわかりやすかったです。
やはりシラーは正統派のギガルのクローズ・エルミタージュで訓練しよう。と、すぐにネットで注文。
ペイドックのものは、若飲みのワインが多いと聞いたことがあります。
ふたつともスクリューキャップで、それぞれ2015年と2016年。
とても若い(笑)
そういったこともあって、ふたつとも普段の高級なフランスワインに比べて、果実味のほうがパーンとくる、新世界よりの印象なんだということがわかりました。
試験対策には向かないかもしれませんが、普段のお家飲みのときには常備しておいていい感じのワインかもしれません♪
以上、研究報告レポートでした(笑)
探求はまだまだ続く!
ヒカル
0コメント