洞察力について

人の話を聴く立場にある人、(コーチ、リーダー、経営者、先輩、年長者、など)に必要な要素(力)ってなんだろう?

まず第一に必要なのは「観察力」と「洞察力」なのではないだろうか?

相手の話をどのくらいのレベルで聴けるか?というのはその人がその年齢に至るまでの間に、自分の日常からどれだけの変化を感じ取ることができたのか?そして、そこから何を得て何に気づいたのか?

もう、それしか無いんじゃないか?とコーチの仕事を12年やっていて今の段階ではそんなふうに結論づけています。

洞察の「洞」の意味は、
通りぬける。つき通す。見識によって見通す。先まで見る。

つまり洞察する、とは様々な現象を突き通して、その一番奥の「大事なこと」を見通して、察する(推察する)こと。

雑多なものごとや事象からそれを通り抜けて「一番大事なところまで」見通すためには、まずはその奥になにがあるんだろう?という疑問を持つことから始まる。

自分の中で「疑問」を持てば、同じものでもより興味をもって「観察」するようになる。

観察の「観」の意味は、
対象を眺めて見る。 物事を念入りに見る。 物事を見て、意味や本質をとらえる。考える。

つまり、最終的には「よく観て」「本質を捉える」ことまで。

ここまでできたら、やっとそこから推察=洞察に入る。

そのストックの多さが、経験者には必要で、同じように年齢を重ねたつもりでも、同じように職場で役職の経験をしたとしても、この洞察ができていないまま年をとってしまうと、後で非常に苦しい立場になる。

これは30代〜40代のリーダー職が苦しむ要素ではないだろうか?

リーダーに洞察力がないと、これは厳しい。
しかしこれは、その人が若い頃から物事をどれだけ「自分のこととして」見てきたかどうか、そしてその結論を導き出してきたかのストック量にしか過ぎない。

私はそれを「プロ意識」と呼びたい。

なんらかのことで一途にプロ意識をつけた人は、違う分野に入っても、自分の洞察ストックに当てはめて、何が大事かを瞬時に気づくことができる。

これができないリーダーが場当たり的に、起こった問題の優先順位がわからないまま対処することが一番問題で、リーダー本人も現場のスタッフも疲弊する。

そのような組織を見てきた結果、やはり、最初の教育が大事なんじゃないかと思うようになり、「考え方(在り方)」を伝えることにだんだん熱心になってきた。

たとえ依頼者がテクニックを求めていたとしても、私はそれを教える気はない。
文化として根付く要素が見えないことは、結局誰にとっても無駄なのだ。ダメなことをダメだとわかっていて、加担するような自分にはなりたくはない。

やっぱり在り方なのだ。
在り方は難しい。自分に向き合わなければならないからだ。理解できない人もいる。茨の道だ。

しかし気づいた時に後悔しても、無駄にしてきた時間は戻ってはこない。
だから最初に教えてあげたいと思う。

今、リーダーで悩んでいる人がたくさんいるとしたら、自分の洞察力について考えてみよう。

・決定するときの優先順位は間違っていませんか?
・それは、後輩や部下、お客様のためになっている決定ですか?
・一番最初に手を打たなければならないことはなんでしょう?
・長期的に見て、早めに手をつけておかねばならない今感じている兆候はなんですか? 


リーダーが順番を間違うと、決まったことを行わねばならない現場に不幸な人が増えます。
その自覚を持って、「一番大切なことは?」と自分に問う癖をつけてみよう。

それだけで、セルフ・コーチングになるでしょう。

導き出した答えが間違っていたとしても、何も考えずに場当たり的に答えを出すより、十分リスクが減っています。

コーチングをしていて、現場のリーダーにそんなことを感じます。本当はそんな人にリーダーをさせてはいけない。

その人をリーダーにしようと決めたのは基本「経営者」だったりするのだから、以下の質問を問いかけることが多いです。

・今の結果がすべて自分が引き起こしたものだったしたら?
私達は今、何ができるのでしょう?

問いかければ答えを求める。それがきっと洞察に大事なことなのかもしれません。

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プロセスクリエイター / 企業コーチ / ファシリテーター / ワインソムリエ / 茶道家 福岡を中心に(東京もたまに)活動する、企業の組織デザインを専門に行う企業コーチ:ヤツグヒカル

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