ブラインド・テイスティング@goblin 西麻布

ワインソムリエの資格を取って、お客様のところのワインリストを作ったり、ワインの勉強会を主催したり、せっかくとった資格を有効に活用するようにがんばっているところですが、知識面だけではなく、テイスティングの腕も上げたいな(いずれシニアまでチャレンジできたらいいな)と思って、杉山明日香先生のアスカ・レコール・デュ・ヴァン(click!)の福岡で開催されているアドバンストコース(click!)に通っています。


アドバンストクラスはソムリエの資格を持っている人が中心に受講していて、さらに腕を上げたい人、もっと深めたい人向けのプロフェッショナルなワイン勉強会です。


そこで、先日、明日香先生に「日々腕を上げていくにはどうしたらいいですか?」という質問をしたところ、やはり「飲まなきゃね」という話になったのですが、闇雲にテイスティングするのではなくお店で「ブラインドテイスティング」をしたほうがいいよ、ということを教えていただきました。

たしかに自分ちでやるよりも緊張感あります。

信頼できるワインを提供しているワインバーでブラインドしたほうがいいなと思ったので、先生が運営している西麻布のgoblinというワインバーで、ブラインドで出していただきました。


1杯目、

北イタリアのソービニョンブラン 正解!

完熟したトロピカルさのある、でもすっきりとした酸もキレイなソーヴィニョンブラン。

フランスのロワールに近いすっきり感だけどこのなんとも言えないまろやかさはきっとイタリアの北の方のだ!とわかった自分を褒めてあげます(笑)

次にブランイドで出た赤ワイン。

やはりイタリアっぽい、華やかなスミレやフローラルな香りの中に、なんとも言えない野性み。あ、この感じは…きっとトスカーナのサンジョベーゼ(キアンティに少し似てた)。

こちらも正解!で、ソムリエ試験の二次試験のテイスティングで出そうなものはもうだいぶわかるようになってきたみたいです。

続いては、カツオのフジッリに合わせて出された赤ワイン。

樽の効かせ方に特徴がある、プリミティーボ(ジンファンデル)にも少し似ているし、これもイタリアの土着品種っていうのまではわかるけど、ジンファンデルにしていいい決めてが見つからない。答えは…

ネロ・ディ・トロイアというイタリアのプーリア地方の土着品種で、試験に出るので品種名は知っていたけどまだ実際飲んだことがなかった品種です。

でも、導き出したプリミティーボは同じプーリア産の土着品種で、深い色、スパイシーな味わい、高いアルコール、という点では正解のネロ・ディ・トロイアににていたので、ブラインドで出してくれたバーの店員さんも、ちょっとびっくりして、すごい!と言ってくれたのは嬉しかった。

最後に出された、このワイン。

とても美味しいのだけれど、飲んだことのある味わいなんだけど、やはりこちらも決めてがない。渾然一体としてまろやかで酸もタンニンも尖ったところがなく特徴がつかめない、でもこれもイタリアだと思う、それも南ではなく北イタリアの方のエレガントさがあって上品!と思っていたら2000年のバルバレスコのレゼルバでした。

うー、バルバレスコだったら先日アドバンストでテイスティングで飲んだのに!ピエモンテ州かな?ってあたりをつけていたのは当たりだったけど。

と悔しい反面、19年も歳月が経つと、特徴的なタンニンのギシギシもこんなにまろやかに溶け込んで、高級感のある素敵なワインになるんだ!

(バルバレスコ自体高級で素敵なワインですが)

という発見もあり、ワインに真剣に向き合ってる自分がちょっと研究者みたいで、おかしかったです。


資格取得のあとも日々勉強ですね。


ヒカル


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