お稽古の記録_雪月花・雪の茶箱のお点前

週に一度、お茶の稽古に通っています。

40の手習いとして、39歳の秋に入門してはや7年。今年は8年目突入です。
毎月しつらえがガラッと変わって、へたすると毎週水差しの位置や、棚のあるなし、細かく変化していくので、同じお稽古が年に1度のタイミングしか出会えないので、毎回のお稽古はとても貴重です。


その中でも貴重なタイミングでのお点前は、雪月花(せつげっか)という日本人が美しいな、愛でたいなと思う美しい景観の季節の野点(のだて)のお点前の稽古です。

ちなみに雪月花とは中国の白居易の「寄殷協律」の一句「雪月花時最憶君」(雪月花の時、最も君を憶ふ)が元になったと言われて、日本の芸術や美の本質と言われている言葉です。


雪見(今!)、月見(秋)、花見(春)のタイミングでの野点は、外に道具を持ち出すので、基本的に茶箱といわれる道具入れを利用してお点前を行います。

(茶箱のイメージです)

蓋を開けたらこのような2段になっていて、上の段に袋にしまわれた茶杓(写真一番上)を置き、丸い穴からは筒に入った(ダミーの)茶筅がちょっと見えているという塩梅。

箱の中には、基本的には仕覆(袋)に包まれたお茶碗の中に、また仕覆にしまわれた棗(なつめ)が入っていて(写真一番上参照)あとは茶巾を入れて、持ち出し(お点前の場所まで運ぶ)をします。


雪月花の中でも、月見、花見は本当に外で野点しますが、雪の季節はとても寒いので室内で行うのですが、イメージは野点をしているという見立てなので、畳直(たたみじか)に茶箱を置きます。


室内だからこんな漆塗りの箱がしっくり来るのかもしれませんね。

外にだして埃がつかないように(?)お仕覆に茶杓、茶碗、棗がくるまれているので、箱を開けてそれをお客様の前で、全部お仕覆から外して置き合わせ(セッティング)するところが最初の見せ場のような気がして丁寧に仕覆から取り出す時に、なんとなく気持ちが引き締まるのを感じます。


雪月花というくらいなので、このような茶箱を使ったお点前を稽古できるのは年に3回。

その中でも雪の茶箱は今の季節だけの年1回。

仮に、毎年真面目に稽古しても、7年で7回しか稽古できない貴重なタイミング。


年に1回、しかもその時に自分の気持ちや技術も変わっていれば、稽古につきあってくださるお客様役の生徒さんも違うわけで、まさに一期一会ということを毎回考えさせられています。


寒い季節なので、茶杓、棗、茶碗が全部仕覆に包まれているのが、見た目にもとてもあたたかく、とても大事な物を大事なあなたのために、この一時のために袋から出してお茶を一服点てますよ、というのが、とても静かで豊かで、また来年まで出会えない雪の茶箱のお稽古を噛みしめるのでした。


日本人に生まれたことを感謝。


ヒカル






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プロセスクリエイター / 企業コーチ / ファシリテーター / ワインソムリエ / 茶道家 福岡を中心に(東京もたまに)活動する、企業の組織デザインを専門に行う企業コーチ:ヤツグヒカル

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