ホールスタッフリーダー研修

久しぶりに、トレンチの持ち方から教えたりしました(笑)。


もともと飲食店のチェーンレストラン出身なのと、私の所属していた会社がものすごくマニュアルを大事にして徹底して作り込まれていたこともあり、私は飲食人としての「在り方」と「やり方」を若いうちに徹底的に教え込まれたという自負があります。

今考えてみると環境に恵まれていたのでしょう。

最大手の大企業だったので、マニュアルを作ったり商品開発する本部はものすごいプロ人財の宝庫だったんだと思います。


完璧に計算されつくされていて、どんな人でもすぐに一人前になれそうに思える手順書が完備されていましたし、商品開発にしてもこの業態コンセプトだから「ここまで」で手が届く流行エッセンスを絶妙に配分し、価格を設定していたのがよくわかったこと。

温度などの条件を一定に設定した調理機器上で、「何℃で」この「秒数」「分数」加熱したら、この状態になる、という事細かな手順や、レタスカットスタンバイ用の水切りカゴ1つ分つくるのに標準作業時間5分みたいな「標準的な作業時間の設定」、

歩く速度は「10歩5秒」、トイレ掃除の時に使う道具と使用する洗剤の量などなど、事細かに「標準的」な作業が決められていて、それさえ遵守することができれば、会社が求める「基準(レベル)」が保てるという。

なんてわかりやすい基準なんだ!と思って、最低限の基準としてマニュアルを有効に利用していたけれど、同じマニュアルを持っているはずの自店の社員や他店の店長はその「マニュアルを徹底すること=スタッフを訓練すること」ができない人が多くて、店舗の状態が乱れていたり、

「マニュアルさえやっていればいいんでしょ」と身勝手に考えて←じつはこんなふうに物事を表面だけ簡単に考える社員ほど、まったくマニュアルを覚えていなかったり、体がマニュアル通りに動いていなかったりして、理解が足りず緊急の時にマニュアル以下になってしまうことがほとんど。


個人的には若いうちから、このマニュアルを作った人の「頭の中」や、これをこの秒数にした「意図」みたいな、作る側の方の理由やロジックのに興味があったので、表現されたマニュアルから内側に隠された「意図」や「なぜ?」の部分がいつも気になって、「こういう理由だからこうなっているんですか?」と自分の仮設をずっと上司に聞きまくっていたので、先輩には「知るか」「そのままやっとけ」と疎まれ、店長に聞いても納得のいく明確な答えが返ってこず、埒が明かないので事業部長や商品開発の人、本部の人にまで聞きまくっていたくらい(むしろ大歓迎で喜ばれましたが)、なぜそこにたどり着いたのか、それをすることでどんなメリット・デメリットがあるのか?を理解したくてしょうがなかったので、最終的に店長になるまでの間に、手順書は全部自分なりに真剣に解読した、ということになっていたのだと思います。


大企業の、中枢のプロ中のプロが作成する手順書(マニュアル)の解読ができているんだから、これはもうきっと、最強でしょう。

これを元に考えれば、ある程度のあるべき「姿」「在り方」が浮かび上がってきます。

問題は、会社やその業態店舗がどこに向かおうとしていて何を狙っているのか?

それが経営理念であり、戦略としての店舗のコンセプトとなっているはずなので、そこの根本の部分を知らずしてマニュアルを使ってもゴールから遠ざかりもしないけど、近づくことはないはずです。


S社時代はすかいら〜く店舗で新人時代を学び、カジュアルイタリアンダイニング業態のSG(すかいらーくカーデンズ)の始まりから終わりまでをこの目で実際に中に入って見届けることができたこと。自分が店長になれる社内資格が取れた時に、九州で数10店舗の急展開が決まったガストで、多くの新店の立ち上げ担当として、次々オープンさせることができたこと。

本部からやってきた立ち上げ専門のプロ集団(プロモーターという役職名だったな)から、作業動作や訓練方法などすべてを眼の前で高次元で吸収することができたこと。


やはり恵まれていたのでしょう。

30歳までのたった8年しか居なかった中で、この多感な時期に一番勉強できるポジションで3業態も回ることができて、最後はガストで店長として最大限の利益を追求するというチャレンジができたこと。

店長職をしている間に「コーチング」という手法が組織運営に有効だと身をもって知ることができ、実績を積み上げることができたこと。

年齢も社歴も単なる「経過年数」ではなく「濃さ」「生きてる感じ」が大事なんだなとつくづく思います。


そんなことが礎になって今は私が、恩返しのように「習ったことに+α コーチング要素」を足して必要とされる誰かのお役に立つことができています。


できることならば、ここで私から学んだ人の中から飲食業の楽しさ奥深さに目覚めて、それを伝えることに喜びを感じるようなスタッフが出てきたら本望だと思って、今、ディナータイムの学生さんのリーダーを中心にリーダー研修を受け持っています。


この多感な時期。自分がそうであったように、一部の鋭い感性の学生さんは「意味」や「意図」さえ理解できれば自然とすべてのことが頭の中で1本に繋がり、これからの教え方にも差が出てくるだろうし、説得力をもって物事を運び、進めることができるようになると思うのです。


そうしたことができる人は「リーダー」の素質があります。

そして私の見立てでは、店長やそれ以上のマネジメント職はこれからの時代は女性の方が世間に求められるものに向いているし、男性よりも人に関心がある人が多くコミュニケーション上手、解決のための集中力のある方が多いのでは?と期待しています。(もちろん男性にもたくさんいらっしゃいますが、適性としては女性も同じくらいかそれ以上のポテンシャルを感じる、という意味です)


マネジメント職の人がコーチングができたら企業としては最強でしょう。
できたら、いずれは私と一緒に組んでコーチングや人助けのできる仲間が出てきたらいいなと、地道に教育活動を続けています。


お役にたてる立場になれて本当に嬉しいです。

あの時の私(20代)に今の私みたいなお姉さんがいたらいいなと思っていた、それを提供することができます。

ここまでやってきてよかった。

感無量ですね。


ヒカル




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コーチ / カタリスト / プロセスクリエイター / ファシリテーター / ワインソムリエ / 茶道家 組織デザイン・チームビルディング専門・カタリスト型 企業コーチ ヤツグヒカル

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