店長塾_続き
月曜日の早朝、ミーティングに当てられている時間を利用して、店長の仕事についての勉強会を行っています。
毎回1時間半しかお時間ありませんが、みなさんの雰囲気を見ていると「意見の共有」や「自分で考える時間」をたくさんとったほうがさらっと学ぶよりも有意義だろうと思って、たったひとつの項目を1時間半使って深く掘り下げる作戦で、回数をいただくこと前提で深掘り授業を行っております。
本日は「店長のリーダーシップについて」の項目の中から「スタッフに意欲づけができる」という1点を取り上げて深掘りしました。
意欲づけできる、というのはそこで働くことを意味のあるものとし、自分のこととして取り組んでもらう→動機づけ・モチベーションと同じ意味である、として
はたしてあなたは「飲食業の素晴らしさ」「お店で働くことの素晴らしさ」をスタッフに説明し語ることができますか?という内容でディスカッションの時間を多めにとって考えの共有を行いました。
説明する内容に関しては人それぞれの切り口で、私よりももっと上手に自分の体験をもとに語ってくださるはずなので、内容はご自分なりにバージョンアップしてもらうとして、私からは客観的にみた一般論としての「サービス業」「飲食業」の成り立ちについてを、できるだけイメージできるように順番よく説明させていただきました。
●まず、私達はサービス業であること。(異議なし)
●サービス業には「モノを売る」「情報を売る」「空間を売る」という3種類の売り物があるが、特に飲食業はその3つのミックスの比率によってコンセプトが決まり、支払っていただける客単価が決まっていること。
●その中でも飲食業は労働集約型産業と呼ばれ、人を介して仕事をするのが大前提の仕事であること、人が集まらないと売上を上げることができないこと、たくさんの人数を介して仕事をするわりに儲けのパーセンテージの少ない、B to Cの業種にカテゴライズされること。
●人をたくさん必要とすることにより、地域に雇用を生み出している貢献産業であること
● 飲食店は仕入れは1ヶ月後に支払い、売上は即日現金でというビジネスモデルで初期投資さえ問題なければ本来キャッシュフローがまわりやすくつぶれにくい業種であること
●お客様は、向こうからお店に入ってきてくれる代わりに、一度入ったら気に入らなくても出にくいので、お客様にとっては店選びはギャンブル要素が高いので、こちらも毎回真剣勝負で挑まねばならないこと
●研究の結果、自分の目標達成(ほしいものを得る)よりも、相手を喜ばせようと思って行動した結果喜んでもらった時のほうが、脳への報酬系の刺激が強い事実。人を喜ばせるという行為には中毒性があるほどの効果があること、人を喜ばせることに関心のないスタッフにとっては飲食業はやらなきゃいけないことばかりで辛い仕事かもしれないという事実
●利己よりも利他の精神を学ぶことで人間的な成長があること
などなど
いつもなんとなく当たり前に考えて今までやってこられたことをデータなどももとに、改めて掘り起こすことで、みなさんそれぞれに自分が興味のある部分に反応してくださって、改めてご自分の仕事の素晴らしさ、現在足りていないこと、早速取り入れたいことなどなど頭も活性化してくださったようです。
次回はまたお時間いただいたので、「スタッフに尊敬されていること」という「尊敬される」について、またみんなで意見を出していただいて、自社で尊敬されるためにはせめてここまではしないとダメだろう、とか、尊敬される上司になるためにここまでできるようになりたいな、などちょっとした共通言語ができたらいいなと思っています。
こんな機会を得ることができて、私は持ってるな〜♪(自画自賛)
ますますお役にたてたらいいなと思います。
ヒカル
0コメント