いきなりステーキ*マリノア店
いきなりステーキはすごいビジネスモデルだと思う。
最低限の量(300gから・フィレは200gから)ステーキしか食べない人でも客単価はおそらく1,500円〜2,000円。
私のようにワインとサラダまで食べる人は2,800円〜3,000円くらい。
450gとか500g食べる人は、ステーキだけで3,500円くらい?
スタンディングスタイルのお店であれば、長居もできないので、ステーキ食べたらすぐ出ていくことになり、入店から30分〜45分程度で一人あたり2,800円程度のキャッシュが生まれる。
客単価3000円といえば、居酒屋だったら2時間程度の滞在が必要で、その間スタッフはサービスを行い続けなければならない。
500円〜1,000円くらいの料理を何品も調理をして提供しなければならない。
回転率は悪いわりに、単価も安い。
しかし、いきなりステーキは、短時間で回転してしかも単価も高い。
仕組みがすごい。
ふとまわりを見ると社員募集のポスターが貼ってました。
社員の給与は月30万~40万円 ※年俸制 (未経験は月20万~)。
社員に高給と休みを提供するためには、ベースとなる利益が必要で、この会社にはそれができる仕組みがある。
私は、大学を卒業後、マネジメントの勉強をしたくて、チェーンレストラン最大手の会社に入社して30歳まで在籍する。
その会社は私にとっては武者修行として選んだ場であり、そこではまるで自分が問題解決マシンにでもなったような、効率をもとめ合理的に物事を遂行する人間の感情とは少しかけ離れた環境にいるようでいて、狙ったとおり問題発見と解決には長けたかもしれないけれど、一生続けるにはチャレンジと自由度が少なすぎるなと感じてしまう自分があるわけです。
いきなりステーキのように、キャッシュをもたらす素晴らしいビジネスモデルを永続していくためには、工場で働くのと同じくらい同じ作業を繰り返すことのできる社員の確保が必要であると思う。
食べものを扱う仕事でお客さまとの接点が少ない「ありがとう」を言ってもらいにくいモデルでは職人気質でないと難しいのかもなぁ。
もし、自分がここで働くならば、なにを思いどのような動機づけで働くのだろう?
と、視察がてらどこに行ってもいつも組織の内側、働くみなさんの意識について考えてしまう職業病なのでした。
ヒカル
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